続・モーショントレーサーを精神的に殺す振り付けの作り方

先日のブロマガ( ar431486 )でトレースしにくい振り付けについて記載しましたが、書き忘れがあったので新しく記事を書きました。

トレース元の撮影方法でトレースがやり易さが変わるので、その辺りに触れたいと思います。

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1.服装

モーショントレースという方法では、トレース元に合わせて体の各関節の角度をひとつひとつ手打ちで設定する必要があります。
この際、体のラインが隠れるような服は関節の角度が読み取りづらくなります。
人によって様々だとは思いますが、私はタイトな服装の方がトレースしやすいです。
それから無地のものより、柄入りの方がやりやすいと思います。
(全身タイツがある意味一番なのですが、流石にソコまで要求は出来ませんね…^^; )

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2.撮影環境

過去に実際にあったのですが、撮影時間が夜で黒い服を着たトレース元がありました。(画像ほど極端はなかったですが)
こういう状況では、トレース元がどういう動きをしているのか判断がしづらくなります。
また、明るい環境であっても背景の色と服装の色が同色だと同じ事が起こります。

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3.カメラ位置

モーショントレースという技法は
二次元の情報(映像) → 三次元の情報(3Dモデルの動き)
という変換を行う作業です。
この作業で一番の鬼門となるのが奥行き、MMD上でいうZ軸の動きです。
振り付けが上下左右にどの程度動くか映像でわかりますが、前後の動きは非常に捉えづらく、トレーサー泣かせの要素です。



これはカメラの位置によってかなり情報量が変わります。
このような、地面に近い位置から水平に撮影された映像だと奥行きがわかりづらくなるため、トレーサー泣かせな映像になってしまいます。

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とまぁこんなところです。
既にある映像をトレースする際はこの辺りはグッと我慢して作業するところではありますが、トレース用の映像を作るようなことがあれば参考にしていただければ幸いです。
ではでは。

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