【MMD講座】補間曲線が勝手に変わる? 自動設定機能の解説

MMDの補間曲線自動設定機能について知らない人が多いようなので解説を書きます。
(※補間曲線そのものの説明はwikiなどを見てください)

先に結論から書いておきますと

◆自動設定機能はONにするとMMDが補間曲線を自動で設定する
◆ONの状態でIK(センターとか)のキーを打つと自動でS字(風)になる
◆ONの状態でFK(腕とか上半身とか)のキーを打つと自動で直線になる
◆【重要】自動設定は元から設定されていた補間曲線を問答無用で上書きする

というものです。


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では解説していきましょう。

まず自動設定機能のON/OFFの切り替え方法ですが、補間曲線の横にある
チェックボックスで切り替えることができます。


【追記】
またはエンターキーの左下のキー(日本語入力の「む」)でも切り替え可能です。
誤タッチでいつのまにかONになる可能性があるので注意してください。


ここから先はONの状態で話を進めていきます。


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まずIKで設定される補間曲線。
分かりやすいように全ての親ボーンで解説していますが、センター・グルーブ・足IKなどでも同じです。

自動設定機能ONの状態で、ミクさんを右側(X軸方向)に動かします。
この時、MMDが自動で付けるX移動の補間曲線S字になります。





次に中間フレームを1つ打った場合。
この時、補間曲線は中間フレームまでが加速、最終フレームまでは減速になります。
つまり擬似的にS字の補間曲線が打たれます。




次に中間フレームを2つ以上打った場合。
この時、最初の中間フレームまでは加速、最終フレームまでは減速になり、他のフレームは直線の補間曲線が打たれます。
自動設定で打たれた直線の補間曲線は、赤い×が初期位置と違うので見分けられます。




以上のように、自動設定で付けられる補間曲線はこの4種類だけです。
どのような時に、どれが付けられるか覚えておけば補間曲線を打つ手間を減らせるでしょう。
  

  




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続いてIKの応用編。
自動設定機能は、XYZの移動量をそれぞれ個別に計算して補間曲線を設定します。
右側(X軸方向)に動かしつつ、上下(Y軸方向)に動かした場合、
軸ごとに別の補間曲線が設定されます。
この場合、X軸は加速と減速、Y軸はS字が2回設定されます。

これにZ軸を加えても同じように計算されて設定されます。


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続いてFKやIKの回転で設定される補間曲線。
例は腕ボーンですが、上半身とか指とか足IKの回転とかでも同じです。

回転の補間曲線の自動設定は非常に厄介です。
まず、回転の補間曲線は直線しか設定されません。
XYZどの方向にどれだけ動いていても関係ありません。


こんな風に左腕を上げるモーションを作ってみても、直線のままです。




では何が厄介かというと。
例えば、先ほどのモーションでこういう形の補間曲線を自分でつけておいたとします。




この状態で左腕ボーンのキーフレームを再登録すると
補間曲線が消えて直線の補間曲線が再設定されます。





配布モーションの修正をしていたら
補間曲線が消えたんですけど!!!!!

という人はこれが原因だと思います。


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【まとめ】
◆自動設定機能や補間曲線が分からない人はOFFにしておいた方が無難
◆分かっている人が使い所を把握していれば自分で補間曲線を設定せずに済む
◆FKや、回転しているIKを修正する場合は必ずOFF

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